お聞きになったことがあるかもしれませんが、イタリアの夏休みは長い!とにかく長い!
就学中の子供たちは、毎年6月10日前後から9月10日前後まで(カレンダーによる)約三ヶ月の休み!
現在、一般的に働いている大人は一週間ずつ休暇を取るか、二週間くらい一気に取るのが標準ですが、旦那が子供の頃は一ヶ月マルっと取るのも普通のことで、旦那の家族の夏休みは、祖父母や従兄弟と一緒に一ヶ月山へ、一ヶ月は海へ行き、その間親が休みを取れる時に入れ替わり合流するという形だったそう。
イタリアでも少子化が進んでいて、祖父母から離れている家族も多いですし、今現在は働き方も様々なので、私たち家族を含めて周囲の家族の様子をお伝えすると、近頃の夏休みの形は大体2種類。
一つ目は祖父母が健在で長期間預けられる場合、親が自分の夏休みや週末に合わせて子供を祖父母に送り届け、数週間から数ヶ月間そこで過ごさせて、親は週末に会いに行くか、もしくは自分の夏休みを一緒にそこで過ごして連れて帰ってくるというもの。
二つ目はサマースクールに通わせて、親が休みになった時に一緒にどこかへ出かけるというもの。自治体運営のものは通常公立の学校を使用していて、工作をしたり公立のプールや博物館へ週何回か連れて行ってくれます。金額は親の収入によって変動し、給食込み。代わって私立のサマースクールの種類は数知れず。スポーツ系、アート系、IT系、自然触れ合い系など盛りだくさんで、家から通いのものも、泊まりで子供を預けられるものもあります。イングリッシュキャンプといって、英語を母国語とする先生たちといろいろな活動を通して自然と英語を学ばせるというものも最近人気のようです。金額も内容によって差が大きいですが、一番お手頃な水泳教室のサマースクールでも、公立のものよりは割高。子供が数人いる家庭は一緒に通わせれば割引があるのが普通とはいえ、何週間も長期に渡って通わせるのは、普通の家庭ではあり得ないような金額になります。
その為、上記の方法を組み合わせたり、サマースクールに行けない期間をお友だちの家族と交代で面倒見合ったり(法律で未成年者を家に一人にさせることは出来ない)、いずれにしても子供たちが充実した夏休みを送れるよう、親は4月末くらいから頭を悩ませ始めるのです。
さて、我が家では今のところ親の休暇は年中通して週末以外、無休です(涙)。
今年、子供たちはサマースクール断固拒否!下の娘だけがかろうじて一週間お友達と一緒に水泳教室のサマースクールに参加して終了しました。上の息子はこの夏高校に上がるために宿題がないので、3日間は父親の仕事の手伝い、2日間は家でゴロゴロ、私が下の娘を連れて出勤するという形態です。本当は今年こそ、日本に連れて行ってあげたかったな。
さて、どんな夏になるのでしょうか。。。